Sabato, 17 Ottobre, 2009
Fiore di zucca
はちがおいしそうに蜜を吸っている黄色い花は……
Fiore di zucca(フィオーレ・ディ・ズッカ)、そのまま訳すとかぼちゃの花ですが、ほとんどの場合、ズッキーニの花のことを指します。
ズッキーニの花は夏のレストランの野菜の主役。南でも北でも、レストランではよくわれる食材です。
夏の野菜なので、もう旬は終わりです。本当はもっと早く書こうと思っていたのですが、いつものごとく、また今度、また今度と思っているうちに、書きそびれてしまいました。
夏の思い出話のような感じでおつきあいください♪
ズッキーニの花の調理方法は、色々ありますが、代表的なものは詰め物です。花の中に、リコッタやモッツァレラチーズとアンチョビーをつめてあげたり、海老のすり身をつめて蒸したり。詰め物以外にも、小さく切って、リゾットやパスタに加えたり、揚げて飾りにつかったりします。
色が鮮やかできれいだし、見た目もかわいくて、華やかな料理に仕上がります。もちろん、味もおいしいですよ。
お店の畑のズッキーニ。花の下についてる実がズッキーニ。これは小さいけど、ほっておくとびっくりするくらい大きくなります。大きくなると、おいしくありません。ズッキーニは未熟でやわらかい実を食べます。
これは雄花。形がきれいなので、私は詰め物には雄花の方が好きです。
この夏、お店の人気メニューもズッキーニの花の詰め物。
中の詰め物は小さくきったズッキーニを炒めたものと、アンチョビーとチーズです。
私の朝一番の仕事が、このズッキーニの花の詰め物でした。
朝、シェフが畑からズッキーニの花と実を摘んできます。私は詰め物を調理して、花のおしべ・めしべを指でとって、詰めていきます。
一番最初の写真のようにズッキーニの花の中には蜂がよくいます。いつもは中を確認にして、蜂がいたら、まず追い出だします。あるとき、うっかりと中を確認せずに指をいれてしまったことがあったのですが、運悪く、蜂がいて、プッチとさされました。蜂に刺されたのなんて、子供の時以来でびっくりしてしまいました。というわけで、この作業少し注意が必要なのです。ピンセットで作業すればそんな心配はないのですが、ここのお店では指で作業します。
これはズッキーニの花ではなく、かぼちゃの花です。訳そのまま、Fiore di zucca(フィオーレ・ディ・ズッカ)ですね。
今のお店では、かぼちゃの花も同じようにつかっていました。
市場で買ってきたズッキーニの花の場合、種類はもちろん大きさも大体同じですが。畑のものは、小さいものもあれば、大きいものもあり、雄花、雌花もあるし、さらにかぼちゃの花もあって、本当にバラバラ。
その上、毎日シェフがその日に旬のものを採ってくるので、作業も毎日しなきゃいけない。 面倒といえば、面倒なのですが、畑で自然に作っていたら当然のことなので、おもしろい経験でした。
そして、この仕事、いつもシェフが朝一番にはじめて、早くおわらせなきゃと言うのですが早くするのはともかく、なぜ朝一番に?他のお店では午後にしていたし、詰め物に関してはオーダーが入ってからしているお店もあるし?最初は意味がわかりませんでした。
朝、摘みたてのズッキーニの花は花が開いています。そのほうが、掃除や詰め物の作業が簡単にきれいできます。それだけのことだったのですが、市場で買ってきたズッキーニの花だとお店に来た時点で普通は閉じてますから、花が開いているうちに作業などしたことがなかったのです。たいしたことじゃないのですが、身近なことでも気づいてないことってあるのだなと思いました。これも摘みたてならではですね。
これは夏の写真で、今はこのかぼちゃも茶色くなっています。
南イタリアでは、実、花だけでなく、茎の部分も筋をとって、茹でて食べるそうです。このブログによく遊びにきてくれるtothuさんから、教えてもらったのですが、これがなかなかおいしいくて、お気に入りになりました。
そういえば、Ital.cook同期のJunちゃんがステージしてたカンパニアのレストランでお手伝いさせてもらったときも、ズッキーニの葉のスープがありました。
でも、北イタリアでは今のところ私はズッキーニの茎、葉を食べるというのは聞いたことがありません。ここの人たちも、畑にはいっぱいあるけど、食べないようです。 北でも食べるところもあるのかな?
そんなわけで、ここでは食べるっていったら、えーって言われそうなので、畑からズッキーニの茎をとってくるときは、なぜだか、こそこそしています。
ズッキーニの茎や葉をとっても大きくなり、夏の間は畑を占領していました。
本当は、お店のズッキーニの料理の写真を載せたかったのですが、これもそのうちになんて思っていたら、撮り損なってしまいました。
こちらは、ズッキーニの季節も終わり、かぼちゃは色づき、すっかり秋です。秋のはずなのですが、もう冬?というくらいに急に寒くなりました。こんなに急なのはおかしいそうなのですが……もう少し、暖かくなることを祈っています。
私はあのフリットを一度しか食べたことがないのですが、あの美味しさ忘れられません。
日本の天麩羅とかより、記事がもうちょっとモチモチしていますよね。で、あの中からリコッタチーズと、アンチョビの塩味がジュワーーっと。あぁ食べたい!!
日本もあちこちにイタリア料理の店がありますが、これって旬が短いのか、なかなかメニューに無くて・・・
こういうイタリア料理こそ、イタリアじゃないと食べられない一品じゃないかと思います。
Posted by: がっちゃん | 17 Ottobre, 2009 08:13 AM
がっちゃんさん♪
ズッキーニの花のフリットおいしいですよね。一度、日本でも食べたことありますが、確かにイタリアにみたい頻繁には出会いませんね。本当にこういう料理って、作り方は簡単だけど、イタリアらしい料理で私も好きです。
Posted by: tomocone | 18 Ottobre, 2009 12:34 AM
ズッキーニの花
写真幻想的で
素晴らしいです
お料理も楽しめますね
Posted by: ryuji_s1 | 18 Ottobre, 2009 04:46 AM
花ズッキーニのフリット好きです。
夫が一度日本で食べた味を忘れられず、この夏のイタリア滞在ではレストランに入るたび聞いた事を思い出しました。あっても答えはどこにいってもFiore di zucca・・・と夫は残念がっていたのですが、ズッキーニもそう呼ぶんですね。
日本でも東京では、夏の間だけですが結構食べられるようになりました。
父が、小さな畑で野菜をつくっているので、来年は自家花ズッキーニフリットに挑戦してみようかしら・・・
Posted by: miwa | 18 Ottobre, 2009 07:26 AM
ズッキーニって、場所によっては茎も花も食べるのですね!これは初耳です^^
我が家の家庭菜園にもズッキーニがあって、夏の間よく花が咲いていました。
でも不精な私はいつもフリットとして食べていただけでした、汗
アンチョビは大好きなので、次回はアンチョビ入りの詰め物を試してみますね~♪
Posted by: Masami | 18 Ottobre, 2009 02:42 PM
ryuji_s1さん♪
幻想的だなんてありがとうございます。ズッキーニの花大好きです。ズッキーニとズッキーニの花でちらし寿司も一度作りました。自分で言うのもなんですが、おいしかったですよ。
Posted by: tomocone | 18 Ottobre, 2009 11:47 PM
miwa さん♪
夏にイタリアに来られたんですね。Fiore di zucca残念でしたね。かぼちゃの花という名前にもかかわらず、普通はズッキーニの花のことなんですけどね。ズッキーにもかぼちゃの仲間ですから、一緒のなのでしょうね。来年、畑のズッキーニ楽しみですね。
Posted by: tomocone | 18 Ottobre, 2009 11:57 PM
Masamiさん♪
ズッキーニの茎や葉を食べるのってやっぱり南だけなのでしょうかね。私も今まで住んでいたところでは見たことも聞いたこともないいんですよね。お家に菜園があるんですね。うらやましい!!!来年の夏は詰め物ためしてみてくださいね!!
Posted by: tomocone | 19 Ottobre, 2009 12:00 AM
ズッキーニの花って食べられるんですねー!!
花を丸ごと料理にしたら、
きっとキレイでしょうねぇ☆彡
是非いちど食べてみたいです♪
(≧ω≦。)
Posted by: farfallina | 19 Ottobre, 2009 05:38 AM
farfallinaさん♪
ズッキーニの花おいしいですよ。最近は、日本のスーパーでもズッキーニはありますが、花はまだ専門店向けにしか流通してないのでしょうね。一度試してみて下さい!!
Posted by: tomocone | 19 Ottobre, 2009 05:07 PM