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Lunedì, 29 Giugno, 2009

ゴリツィアとノヴァゴリツィア

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フリウリに来てからは、今までのイタリア生活では出会わなかった様々なことに出会います。
先日訪れた街、Gorizia(ゴリツィア)もそう。陸の国境がない日本で育った私にとってはとっても不思議な街でした。

ゴリツィアはスロベニアとの国境にある街。国境にあるというよりは、街の中に国境があるという方が正しいかもしれません。国境の向こうにあるスロベニアの街はNova Gorica(ノヴァゴリツィア)。
ゴリツィアとノヴァゴリツィアはかつては1つの街でした。

古くはオーストリア・ハンガリー帝国に属し、第一次世界大戦後イタリアに。そして、第二次世界大戦後、国境によって街が二分されてしまったのです。
街の大部分はイタリアに、駅、線路を含む街外れがユーゴスラビアになり、国境にはフェンスが設置されました。

駅の正面出口を出たら、フェンスがあり行き止まり、フェンスの向こうは違う国という状態でした。
これはそう遠い昔の話ではなく、ほんの5年ほど前までの話なのです。。

2004年、駅の正面にあるフェンスが撤去され、かわりに石のモニュメントが設置されました。
しかし、この時点ではここから国境を越えることはできませんでした。
2007年末、シェンゲン協定により、イタリア-スロベニア間の移動に検問がなくなり、この広場を通って、両国を自由に行き来き出来るようになったのです。

そのモニュメントが一番最初の写真です。
今は国境の重々しい雰囲気はまったくありません。何も知らなければ、駅からおりて、そのままイタリアへ行ってしまいそうな感じです。

真ん中の線が国境。右足はスロベニア、左足はイタリア。
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イタリア側から見たノヴァゴリツィアの駅。丸い部分がモニュメント。
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国境を検問なしに通過できるようになったとはいえ、国境のフェンスは存在します。広場の部分にはフェンスがありませんが、そのすぐ横にはフェンスが続きます。

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駅には博物館があるので行って見ました。駅の観光案内所の人に声をかけると、鍵を持ってきてあけてくれます。
ここでは、国境がフェンスが設置されから、撤去されるまでの国境の歴史を見ることができます。なかなか興味深い内容でした。

フェンスが設置されているかつての駅前。
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民家の敷地内に通る国境。国境をまたぐ牛の姿。
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見学し終った後、再び観光案内所の人に声をかけると、入口にあるノートに記帳しなさいと。記帳すると幸福が訪れるそうです。日本語で記帳してきました。

いよいよ、駅の向こう、スロベニアの街、ノバゴリツィアに行ってみます。
駅の出口がある正面側はイタリア。裏側にはホームと線路が続くだけで、出口や通路はありません。スロベニア側のノバゴリツィアに行くにはどうしたらいいのか?
どうやら、ぐっると迂回していくしかないようなのですが、そんなことは面倒なわけで、スロベニアの学生たちは線路を横切って、駅にやってきます。私も線路を横切って、街に行くことにしました。

スロベニア側から見た駅。貨物列車用なのか、やたらと線路があります。
線路を横切るなんて、イタリアでは絶対怒られます。
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ゴリツィアの街が二分され、ユーゴスラビアに割譲されたのは街はずれの何もない場所でした。そこに新しく作られた街がノヴァゴリツィア。街の雰囲気はヨーロッパにある歴史街とはまったく違います。きちんと整備され、住みやすいそうですが、少し無機質な感じもしました。

サイクリングロードなどもあります。
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日本の郊外の団地のような感じが……
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街の中心のショッピング街。ここも、まるで日本の郊外の団地のよう。
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街の全体像。現代的な都市です。
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街でよく見かけるのが、カジノ。何軒あるのでしょうか?私が見ただけでも、かなりありました。イタリアではカジノは禁止されているため、国境に近い街にはカジノが多いそう。カジノってもっと品のある建物かと思っていたら、日本のパチンコ屋みたいでした。

イタリア人がよく遊びに来るカジノ
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イタリアから一歩入ると、すぐスロベニア語が飛び込んでくる不思議な世界です。お店等ではイタリア語が十分通じます。イタリアと違うと思ったのは、イタリアのお店は大体午後1時頃~3時半頃までお昼休みをとるのですが、この時間ノヴァゴリツィアではほとんどのお店が開いていました。

街の歴史を思うと心が痛みますが、ゴリツィアとノヴァゴリツィアが国境を越えて、よりよい関係になっていってほしいと思います。
次回は、イタリアとスロベニアの国境沿いのサイクリングロードを紹介します。
Categories [スロベニア・クロアチア]

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内容より、気になるお嬢様の靴とズボン…結構じみな格好してますよね!(・_・;)
ホンマすいませんm(_ _"m)
変なとこばっか見て…

きじむなさん♪
本当に痛いところを突っ込んでくれますね。そのズボンも靴もイタリアに来たときからのものですからね……写真をとるのなら、かわいらしいサンダルでも履けばよかったな~

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スローな国、イタリアからtomoconeが料理のこと、暮らしのこと、街のことなどなど気まぐれに綴っています。おいしい食材、料理を求めてイタリア各地を放浪。時にはフランス、スロベニアなどの近くの国へも。北イタリア、シチリアを経て、現在は永遠の都ローマで暮らしていますread more......

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