Giovedì, 26 Novembre, 2009
グラッパと柿
お店のオーナ、フランコがグラッパを作るというので、見せてもらってきました。
グラッパはこのブログでも紹介したことがありますが、ワインを作った後に残るぶどうの絞りかす(vinaccia ヴィナッチャといいます。)から作られる蒸留酒のこと。
普通はそうなんですが……
このあたりの人々はヴィナッチャ以外のものから作ったものでも、グラッパと言います。(一般的には、ヴィナッチャ以外から作ったものは、普通の蒸留酒という意味のacquaviteと言うと思います。)
今回、フランコが作っていたのは、susine(スジーネ、プルーンのこと)から作るグラッパ。スジーネ以外にも、ぶどう、さくらんぼ、いちじく、ハーブ入りのワイン……と色々なものから作るそうです。
グラッパを作る場所は、私の住む家の横の小屋。小屋の中には、グラッパを作る装置がありました。
左側の大きなタンクの中に、銅製の大きな鍋が入っています。その鍋に発酵させたスジーネを入れて、火にかけています。
蒸発したアルコール成分が管を通ります。その管が右側の樽で冷やされているので、中のアルコール成分が液体にもどされます。この液体がグラッパです。
こんな感じで、グラッパづくりは難しくないのですが、昔は薪で火を焚ていたので、火加減をするために、誰かがつきっきりで見なければならず、1日仕事だったそうです。
この白いバケツの中身がスジーネのグラッパ。
ひとくち、頂きました……ほのかなスジーネの香りと風味がしました。もう少し冷えてからの方がおいしそうです。
グラッパは食後に少しいただいたり、コーヒーに少しいれたり、お菓子に使ってもおいしくて、結構好きです。
イタリアでも、無許可にグラッパを作ることはできませんが、各家庭で年間20Lまでは作っていいそうです。グラッパの蒸留所はこれまでも見たことありましたが、家庭で作るグラッパを見たのは初めてでした。装置が小さいので、わかりやくて、おもしろかったです。
話は変わって、一番最初の写真は見ての通り、柿の木です。
イタリアにも柿の木は結構あるのですが、柿の木を見ると日本という感じがします。
柿の葉っぱでいっぱいの道。
イタリアでの柿の食べ方は日本とかなり違います。
収穫した柿を寝かせて、完全に熟した状態、柔らかいというよりかは、どろどろの状態のもの(もう腐りはじめてるのではないか?と思うような状態です。)をスプーンですくって食べます。スーパーで売っているものも、どろどろのものばかりです。
お店の人に、日本では、もっと堅い状態で、りんごのように食べるよと言うと、それはきっと種類が違うのだろうと言われました。
イタリアの柿はほとんど渋柿なのかな?甘柿はないのかな?
とりあえず、ここの柿はどうなのか確かめてみるべく、ひとつ食べてみたところ……
すごい渋くて、口の中がおかしくなりそうでした。
日本では渋柿は干し柿にしたり、渋抜きして食べると思うのですが、イタリアでは完全に熟させることで渋を抜いているのでしょうね。
八百屋さんで売っている柿です。かなり色も濃くなって、どろどろに熟しています。
柿の名前はイタリアでもKAKI(カキ)です。名前は日本語から来ているようです。
一般的に、外来語は、単数形でも複数形でも、同じ形なのですが、(例えばCAFFEは単数でも複数でもCAFFE)、柿の場合、kAKIは複数形で、単数形だとKAKO(カコ)になってしまいます。お店でKAKOと言われても、いまいちピンと来ません。柿は単数でも複数でもKAKIと読んでほしいと私は思うのですが……
とにかく、イタリア流の柿の食べ方、すごく甘いです。これはこれでおいしいけど、日本のシャキとした柿も食べたい。今度、渋抜きして食べてみようかな
チャオ!!
私もシャキシャキした柿が懐かしいよー
前にマルケでそれを食べたことがあってcacomele(柿りんご??)って呼ばれてたよ。
でもイタリア人は食べないみたいで飾りに使って後は私が食べてた・・・
Posted by: tothu | 26 Novembre, 2009 01:39 AM
ボン ジョルノ
久しぶりです 先日美味しい柿を沢山頂いて、柿は…ヨーロッパにもあるのかしら?と、話していました。新鮮な甘柿はそのまま食べるのが一番だけれど沢山あったのでジャム作ってみました。ヨーグルトにも合って美味しいよ。
Posted by: atreil | 26 Novembre, 2009 04:40 PM
オーストリアでもKAKIって言いますよ。
日本と同じ様な感じで、普通にシャキシャキの果物として販売されています。
どろどろに熟しているのもおいしそぉ〜
Posted by: うさ | 26 Novembre, 2009 10:00 PM
こんちは、柿で密造科?!
いいこと聞きました。
OO田くんちの柿でつくり
中OOルートで販売するか…
では、柿とりに行ってきます。
結構美味しい柿ですから、大丈夫??
Posted by: きじむな | 27 Novembre, 2009 02:53 AM
veneziaの友人宅で初めてイタリア柿を見たときは驚きました~。
イタリアにも柿あるんや!ってΣヽ(゚Д゚○)ノ
60過ぎのおじいちゃんに「kako食べる?」って聞かれて、最初何のことかさっぱりわかりませんでしたw
現物を見せられてようやく「あ~柿のことかー」と納得しました☆
『kaki』を勝手に単数形に変えないでくれ~とあたしも思います♪
Posted by: farfallina | 27 Novembre, 2009 05:30 AM
すごーーーい
グラッパ作りを体験されたんですね。
確かに蒸留酒だったら、日本でも芋からだけじゃなく、麦もあればコメもあるし、果物から作ってもおかしくないですね。
それにしても作る量に規制があるって、日本のどぶろくみたい・・・
酒税はどの国も多きな税収だってことなんでしょうね。
Posted by: がっちゃん | 27 Novembre, 2009 06:45 AM
わ~っ!素敵~!蒸留酒作りをこんな身近に体験できるなんてっ。バッサーノ・デル・グラッパの博物館には行った事があるのですが実際に作るところを見たことがないので興味津津です。さくらんぼ、いちじく、ハーブ入りのワインなどから作る蒸留酒も美味しそう♪
Posted by: infoitalia | 28 Novembre, 2009 12:18 PM
コメントをして下さったみなさま♪
お返事がおそくなってすいません。記事をアップした後、数日間ネット普通にになり、お返事できませんでした。頂いたコメントには必ずお返事しますので、今後ともよろしくお願いします。
Posted by: tomocone | 29 Novembre, 2009 06:27 PM
tothuさん♪
cacomeloは初めて聞いた。かわいい名前。本当に、シャキシャキの柿食べたいよね。私はイタリアでは食べたことないな~。
Posted by: tomocoe | 29 Novembre, 2009 06:30 PM
Atreilさん♪
イタリアでも柿ありますよ。しかも、レストランではデザートによく使います。こちらの柿はもうジャムのような状態なので、今度ヨーグルトに入れて食べてみますね。
Posted by: tomocone | 29 Novembre, 2009 06:33 PM
うささん♪
オーストリアでもKAKIなんですね。びっくり!!レストランではこのどろっとした柿をミキサーにかけて、ソースにして、ジェラートの上にかけていますが、なかなかおいしいですよ。
Posted by: tomocone | 29 Novembre, 2009 06:43 PM
きじむなさん♪
あの……柿とグラッパのは、別々の話なのですが……
OO田くんのお家には柿あるんですね。柿で密造科?!ね……
Posted by: tomocone | 29 Novembre, 2009 06:47 PM
farfallinaさん♪
私も以前、お店のシェフが「秋にはKAKOを使ったデザートをするのよ。」と話してきたことがあったのですが、何のことだかわかりませんでした。シェフは「KAKOって、日本の果物でしょ。」と、いろいろ話しているうちに、やっと柿のことってわかったんですやっぱり、柿はKAKIですよね。
Posted by: tomcone | 29 Novembre, 2009 06:52 PM
がっちゃんさん♪
体験っていうほど、すごいことしたわけじゃなく、ただ見てただけなんです。(^_^.)
蒸留酒、いろいろありますよね。りんごからカルバドス、さくらんぼからキリッシュとか。さくらんぼはこのあたりでもするみたいです。おいしいそうですよね。
蒸留酒って仕組みは簡単なので、自分で試してみたいのですが、日本だと密造になってしまいますよね。残念です。
Posted by: tomocone | 29 Novembre, 2009 07:01 PM
infoitaliaさん♪
今回は本当に家庭で作る小さな装置(といっても、そこそこの大きさです。)で作るグラッパだったので、おもしろかったですよ。グバーナという、くるみやドライフルーツがいっぱい入ったこの地方のお菓子があるのですが、その詰め物にもスジーネのグラッパを少し入れたりするそうです。香りがとてもいいんですよ。
Posted by: tomocone | 29 Novembre, 2009 07:19 PM