Domenica, 26 Luglio, 2009
馬もいます
オーナーは鶏だけでなく、馬も飼っています。
鶏は私が住む家の庭にいますが、さすがに馬は庭ではなく、少し離れたところに放牧されています。
遊びに行くと、みんなすぐに私の方にやって来ます。
歓迎されてるいのか?威嚇されているのか?
よくわかりませんが、近寄ってきて、私の体に顔を引っ付けてきます。
写真を撮りたいので、あんまり近づいてもらってもうれしくないのですが……
しばらく放っておくと、再び草を食べたり、水を飲んだりし始めます。
そして……突然、こんな格好をしているので、びっくりしました。
恥ずかしい写真ですね……ごめんなさい。
この時期、馬の体にはハエがいっぱい群がっています。目の周りにもいっぱいいて、見ていてかわいそうなくらい。
足や尻尾で追い払っていますが、耐え切れなくなったら、ひっくりかえって、体ごとばたばたするみたいです。
ところで、馬は何のために飼っているのか?鶏は卵を食べることができるけど、馬は?
オーナーのフランコに聞いてみました。
「草を食べるだけだよ。馬が草を食べなきゃ、このあたりはみんな森になってしまう。」
「昔は馬に乗って、チヴィダーレまでよく行ったんだけど、最近は行ってないな。」
フランコは40代後半だと思うので、昔と言っても、そんなに大昔の話ではないはず。
チヴィダーレのことは、このブログでも以前紹介しましたが、ここから一番近い街です。
30年前でも、馬に乗った人がチヴィダーレに現れるというのは、ちょっと不思議な気がしますが……どうなんでしょうね。
そのあたりのことはわかりませんが、ここの家の人たちは、子供たちもみんな馬に乗ることができるそうです。
そして、フランコが最初に言った「馬が草を食べなきゃ、このあたりはみんな森になってしまう。」という話、最初は冗談だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。
というのは、フランコはよくこの話をするのです。
森にきのこ狩りに行ったときには、「昔この森は草原だったんだよ。」とか、
車で村の近くを走っているときには、「昔このあたりはみんな畑だったけど、今は森になってしまった。」とか。
あるときフランコがこんな話をしてくれました。
この辺りには、今は畑はそれほどないのですが、昔はたくさん畑があったそうです。
30、40年ほど前、イタリアがヨーロッパの一員となったときに、ヨーロッパ全体の政策として、イタリアは工業化を推進することになり、この辺りでは農業ができなくなったそうです。人々は工場へ働きに行き、畑はいつしか草原になり、いつしか草原は森になった。そして、森は今も増えていると……
森が増えているとだけ聞くと、いいことのように感じますが、そこに住む人々にとっては単純なことではないのでしょう。
フランコから聞いただけの話で、イタリアやヨーロッパの農業政策事情は何も知らないので、難しいことはわかりませんが、複雑な問題ですね。
そして、たった30年、40年で畑だったところが森になってしまうなんて、自然の力のすごさを改めて感じました。
まあ、難しいことはさておき、お馬さんたちは今日も草をいっぱい食べています。
ほっておくと森になる・・・
すごいですねぇ~
日本って、基本的に雑木林はあっても、森ってあんまりないんですよねぇ~
ほら、すぐ山になっちゃって、平地が少ないから。
でも、確かに荒れるっていうか、休耕田はすぐに雑草だらけになるし、下手すると竹林になっちゃって、山が荒れますよね。
それと同じことなんだろうなぁ~
日本でもどこかの自治体で、ヤギを飼って雑草を食べてもらう。みたいなことを考えた市があったんですけれどね。
ヤギもね、どうも雑草よりも花壇のお花とかのほうが美味しいらしくて、雑草は余り食べず、花壇はあらされ、糞の処理が大変でいつしか姿を消したようです。どうなったんだろうあのヤギ・・・
動物って人間の思い通りにはならないですよね。その意味でここの馬はすごく役に立ってるのかな?
Posted by: がっちゃん | 28 Luglio, 2009 02:05 AM
がっちゃんさん♪
子供のころ、絵本によく森が出てきて素敵なところのように思っていました。でも、田舎に行っても、あるのは森というよりは山ですよね。ですので、私には森は楽しいです。
ヤギを飼って、雑草を食べてもらうお話、聞いたことがあるような気がします。ヤギは花のほうが好きなんですね。
ここでも、夏はのごはん=草は有り余っていますが、冬になるとなくなっちゃうので、冬のごはん=干草を作っています。馬のお世話も大変ですよね。
Posted by: tomocone | 28 Luglio, 2009 11:53 AM