Martedì, 16 Giugno, 2009
自転車にのってスロベニアへ その2
スロベニアへのサイクリングのつつきです。
観光案内所でもらった地図をみると、ストレーニャに行く別の道があったので、そちらのルートで帰ることにしました。
観光案内所の人いわく、「上り坂があるから大変だけど、きれいな道だよ。」とのこと。
確かにきれいな道でした。そして、上り坂があるというよりは……
上り坂しかないと思うくらい、ひたすら続く上り坂。
最初に目指すのは5kmほど先にあるLivek(リベック)という村。
山道がひらすら続きます。案内板もなく一体自分がどのあたりまで来たのかもさっぱりわからない。
疲れたら、道端になっているをいちご食べて休憩です。
やっと着いたリベックの街。
山の上にアルプスの少女ハイジのような景色が広がっていました。
村の人にストレーニャへのルートを確認したところ、道は間違っていない様子。
「あっちの道をいけばいいよ。」とさされた方向にはさらに上り坂が続いています。
ずっと登りなの?と聞くと、
「途中4kmぐらいまでは登りだけど、後の4kmは下りだから、すいすい行けるよ。」
まだ、4kmも登りが続くのかと絶望的な気持ちに……
地図をよく見てみると、私がめざす国境地点の標高は996m。
コバリドはせいぜい250mくらいのなので、700m以上も自転車で登ることになります。
地図をきちんと見ていなかった私がバカなだけ?
と、そんなことを言っても仕方がありません。イタリアを目指して、がんばるのみです。
途中であった牛さん。
私が近づくと、牛さんも近づいてきてくれました。
牛の次はヤギ。他にも馬、鹿を見ました。鹿は野生の鹿ですよ。
人にはあまり会わなかったけど、たくさんの動物に会いました。
ヤギも近づいてきました。
かわいい子ヤギの写真を撮りたかったのですが、このヤギが私の前を離れてくれないので、撮れなかった。
見晴らしはとにかくすばらしい。でも、疲れていて、堪能できず……
リベックの村の人が言ったとおり、途中からは下り坂になり、すいすい楽々。
イタリアへの道案内がでてきました。
朝通ったような大きな検問所はなく、両国側に小さな詰所跡があるだけです。
とにかく、イタリアに戻ってこれてほっと一息。
この時点で夜の9時過ぎ。今の季節、この時間でもまだ日は沈んでいませんが、これからどんどん暗くなります。早く帰らなきゃです。
しかし、本当に大変だったのはこの後。
この国境からストレーニャまでは下り坂で10km弱。30分もあれば着くはずです。
コバリドでもらった地図をみても、この辺りで表示されている村はストレーニャだけ、道もわかりやすそうだったので、特に心配はしていませんでした。
ところが、道を進んでも進んでもストレーニャという案内が出てきません。
そのうち、あたりはどんどん暗くなってきました。
山道なので街灯はないし、まさかこんな遅くなるとは思っていなかったので、自転車のライトもありません。
そのうち、本当に真っ暗になってしました。
どこかで道を間違えたのでしょうが、どこにいるのかは全然わかりません。
気温も下がってきて、寒くなってくるし、早く帰りたいと思うばかり。
ふと、目の前を光が横切りました。蛍です。
周りの草むらは蛍の明かりでいっぱいでした。
しかし、もちろん……蛍鑑賞をゆっくりする暇などありません。
そのうち、どこか知っている場所につくだろうとは思いつつ、とにかく真っ暗なので、スピードは出せないし、誰かに尋ねようにも人もいない。見知らぬ民家に駆け込んででも道を尋ねようかと思ったくらいです。でも、さすがにこの時点ではそこまでする気は起きず、ひたすら蛍が舞う夜道を自転車で駆けぬけたのでした。
やっと、道の向こうに明かりが見えました。
小さなトラットリアがありました。とにかくそこに駆け込みました。
ストレーニャに行きたいと話すと、道順を教えてくれたものの、こんな夜中にランプなしで無理よと。あたり前の反応ですよね。私が逆の立場でもそう言ったと思います。
色々と話しているうちに、私が働くお店のことをここの人たちもうよく知っていることがわかりました。そして、それならお店の人に迎えてきてもらったほうがいいよと言われ、結局オーナーに迎えにきてもらいました。
(本当は、心配をかけたくなかったので、できれば一人で帰りたかったのです。)
家に着いて時計を見たら、何と11時半。
トラットリアに着いたのが10時半としても、5時間近く自転車に乗っていたとは!!!
そして、そのうち1時間半はイタリアで道に迷っていたことになります。
何とも長い1日になってしまいました。
翌日オーナーがこんなものをくれました。
この辺りの詳細な地図です。
これを見ると、道がずいぶん入り組んでいて……地図を見ながら行っても大変そうだなと思ったのでした。
でも、次回は逆ルートでスロベニアに行ってみる予定です。もちろん自転車で!!!
まあ、無事で良かったけど…この次は、ライト、雨具、食糧、ビバーグの用意もした方がいいのでは… パンクでもしたら大変です。気を付けてね。
Posted by: atreil | 17 Giugno, 2009 11:45 AM
尊敬!!!国境まで越えちゃうなんて、すっごいチャレンジャー!!!!!^^
Posted by: hulana | 17 Giugno, 2009 12:59 PM
atreilさん♪
次回は地図、雨具、ライトぐらいは用意したほうがいいかなと思っています。もともとそんな山越えをするつもりなどなく、気軽なサイクリングだったんだけどね。気をつけます。
hulanaさん♪
尊敬だなんて・・・ただのおばかさんです。このあたりはサイクリングしている人多いんです。もちろん、みなさん、私と違い、きちんとサイクリングの格好、装備ですけどね。
Posted by: tomocone | 18 Giugno, 2009 12:06 AM
tomoconeちゃん
そんなに大変なことになってたのーー!!
なんか、二人でGengaに行った時のことを思い出しました(笑。
ホタルだけの光の中を、自転車に乗った少女が駆け抜けていくシーンが、まるで絵本の一ページのように幻想的で一瞬うっとりしちゃったけど(笑、けがもそうだけど変な人でも現れたら大変だから、本当に注意してね!
次回は、あまり遅くなりすぎないようにね~!!!
Posted by: junaprile | 18 Giugno, 2009 07:05 PM
どこに行くにも何かトラブルに遭遇する・・・。
「tomoconeらしいな~。」
と読んでいて思わず笑ってしまったわ。(本人笑い事じゃないよね。ごめん。)
でも、その度にちゃんと助けてくれる人がいて、出会いがあって、ほんと良かった。
tomoconeのどこへでも行っちゃうその勇気、尊敬だよ~。
Posted by: aomama | 19 Giugno, 2009 07:05 AM
Junaprireさん♪
私も書きながらジェンガのことを思い出した。大変だったよね。
蛍の光の中(本当にすごくきれいなの。)を駆け抜けるのは、本当に恐いくらい幻想的だったよ。アニメのシーンに使えそうだね。でも、自転車にのってるのが私では少女ではなくて、ただの怪しいおばさんだよね。
aomamaさん♪
aomamaにはいろいろお世話にりましたが、相変わらずの私です。
まわりのイタリア人も勇気あるねなんて言ってくるけど、みんなただのバカって思ってるんじゃないかな?(笑)
そう、いつもいろんな人に助けられてありがたいです。
Posted by: toocone | 20 Giugno, 2009 01:14 AM