Lunedì, 1 Giugno, 2009
春を告げる野菜～Asparagi bianchi
春を告げる野菜といえば、
日本では竹の子、山菜、ヨーロッパならホワイトアスパラガスです。
イタリアでは主な産地が北東イタリアなので、
それ以外の地域ではあまり見かけないかもしれませんが、
私がいるフリウリではレストランだけでなく、普通のスーパーでもよく見かけます。
普通の野菜に比べて値段は少し高め。
時期、大きさにもよりますが、私が見たものでは1kgあたり、4.5ユーロから10ユーロくらい。
1kgで中～太めのアスパラガス12、13本といったところではないかと思います。
イタリアで一番有名な産地はヴェネトのバッサーノデルグラッパ。
ここのホワイトアスパラガスはEUが認める保護指定原産地呼称DOPをもっています。
この町には、「昔昔…
ひょうの災害で地表に出ていたアスパラガスが全滅したため、
地中にあったアスパラガスを取り出して食べてみたら、
とてもおいしくて、それ以降地中で育てるようになった。」
という、ホワイトアスパラガスの誕生にまつわる話があるそうです。
この話の通り、ホワイトトアスパラガスと普通のグリーンのアスパラガスは同じものです。
グリーンのアスパラガスを土の中で軟化させたものがホワイトアスパラガスなのです。
スーパーで見かけたホワイトアスパラガス。
細いものは少し値段が安め。
太いものは10円玉くらいの直径があります。
細いものは少し値段が安め。
太いものは10円玉くらいの直径があります。
伝統的というか、一般的な食べ方は、茹でたホワイトアスパラガスに卵をそえて、生温かいサラダのような感覚でいただくというもの。
わたしが働くお店でもこのような形で出していますし、他のお店でもこのメニューはよく見かけます。
シンプルだけど、アスパラの繊細な味、香りを味わう美味しい料理。
そして、この料理は野菜料理にもかかわらず、
たいていのレストランでは、セコンドピアッティ（メインデッシュ）と扱われています。
メニューに肉料理や魚料理と一緒に堂々と並んでいるのです。
もちろん、値段もセコンドピアッティ（メインデッシュ）なみ。
少し贅沢な旬の味わいといった感じなのでしょうか。
残念ながら……私のお店のものではなく、お皿の感じは似ていますが、他のお店のものです。
営業中になかなか写真がとれません。(T_T)
営業中になかなか写真がとれません。(T_T)
他にも、リゾットやパスタに入れたり、他の料理の付け合わせ……と、
この時期、この辺りのレストランではよく見かけます
バッサーノデルグラッパのレストランではホワイトアスパラガスのフルコースがあるそうですよ。
私が今年食べたホワイトアスパラガスのお皿はこんな感じです。
ホワイトアスパラガス三昧
生ハムにアスパラガス、えびにアスパラガス、リゾット、ラビオリ
生ハムにアスパラガス、えびにアスパラガス、リゾット、ラビオリ
そして、今年食べたホワイトアスパラガスの料理で私の中の一等賞は、
アスパラガスのバッサーノ風。
茹でたてのホワイトアスパラガスの上に、半熟卵、塩、コショウ、オリーヴオイル、ビネガー等を混ぜたものがソースとしてかかっています。
口に入れると、ホワイトアスパラガスのほろ苦さ、やさしい甘さが広がります。
春を感じるおいしい料理、もう一度たべたい一皿です。
自分でもいろいろ調理してみたいと思い、スーパーで2回ほど購入しました。
しかし、いざホワイトアスパラガスを目の前にすると、
ちまちま料理するのはもったいない気がして、
ほとんどはバッサーノ風にして食べてしまいました。
左がスーパーで買った1kgあたり4ユーロちょっとの安めものも。
右は八百屋さんで買った少し高めもの。
あんまり差は感じず。どちらも、とても美味しかった。
右は八百屋さんで買った少し高めもの。
あんまり差は感じず。どちらも、とても美味しかった。
少しびっくりしたのは、茹でるためにホワイトアスパラガスの皮でとった出し汁が思いのほかおいしかったこと。
ホワイトアスパラガスって味はとても繊細なのに、皮だけでおいしいスープになっちゃうんだとびっくりしました。
他にも、軽く塩で漬物風にしてみたり、直火であぶってお浸しにしたりと……
どれもおいしかったけど、直火であぶったものは甘みが増してかなりおいしかったです。
直火で焼いておひたしに……かなりいけます!!
ホワイトアスパラガスの魅力はほのかな甘みと苦味、香り、みずみずしさ、そして、シャッキとした食感ではないのかなと思います。
あまり、手を加えずにシンプルに食べるのが一番おいしいのかなと思いました。
日本では鮮度の関係から、ほとんどが缶詰に加工されてしまうようですが、
生の美味しさは全然違いますよ。
街ではこんなホワイトアスパラガスにも出会いました。
★園芸用品店で見た、ホワイトアスパラガスの根。
アスパラガスは10年草、つまり一度植えると10年間、にょきにょきでてくるそうです。
★アスパラガスを入れるかわいいお皿。
アスパラガスが並べれるようになっています。
★バッサーノデルグラッパのお菓子屋さんで見かけたお菓子。
メレンゲでつくったアスパラガスです。卵もついてます。かわいいし、きれいし、素敵なお菓子。
春を告げる野菜と紹介してきましたが、もう季節は春を過ぎて、初夏ですよね。
ですので、そろそろホワイトアスパラガスも終わりです。
冷蔵庫にまだ5本くらいあるので、最後にどうやって味わおうか考え中。
来年も食べれるといいのにな♪♪♪
Categories [イタリアのおいしいもの]
ホワイトスパラ食べて〜ぇr(^ω^*)))
Posted by: きじむな | 1 Giugno, 2009 04:48 AM
こっちではホワイトアスパラ見かけないです・・・
最近よく食べるのがズッキーニで実はもちろん花、葉っぱ、クキまで全部食べちゃうの。
Posted by: tothu | 1 Giugno, 2009 10:40 AM
きじむなさん♪
おいしいですよ～ホワイトアスパラガス。これは絶対日本人の口にもあいます。日本だと普通のスーパーじゃ売ってないのかな？
とりあえずは、日本の春を告げる野菜、竹の子三昧してください!!（笑）
考えてみれば、ここ4年ほど、この時期はイタリアにいるので、旬の竹の子、久しく食べてません……私の分もぜひ竹の子三昧を!!
tothuさん
そういえば、オアシスでタッリという名前でズッパにしたりして、使っていたような気がする。それと同じかな？クキつきで売ってるの？こちらでは見かけない。やっぱりイタリアは産地産消なんだな～。
Posted by: tomocone | 2 Giugno, 2009 12:30 AM
こんにちは！
春の美味しい白アスパラ、この春も、何回か食べましたが、やはり美味しいですねぇ！
グリーンも美味しいですが、白アスパラを見ると、春が来たぁ！と思いますものね。
やっと、車の免許が戻りました。まだ、再試験が残ってはいますが・・！
よろしかったら、一度お電話くださいね。
０４３８－７８８．２８８です。
Posted by: shinkai | 2 Giugno, 2009 10:01 AM
shinkaiさん♪
コメントありがとうございます。
ホワイトアスパラガス、春を感じるいい野菜ですよね。
ご連絡先ありがとうございます。
電話させていただきます。
Posted by: tomocone | 4 Giugno, 2009 08:41 PM